新井 碧 / Midori Arai
1992年 茨城県生まれ
2015年 東京造形大学 造形学部美術学科 絵画専攻 卒業
2022年 京都芸術大学 修士課程 芸術研究科 美術工芸領域 油画専攻 修了
主な展示歴
【個展】
2024
「AVOWAL」Tokyo International Gallery,東京
2023
「持続する線」FOAM CONTEMPORARY, 東京
2022
「まばたきのシノニム」biscuit gallery, 東京
2021
「鼓動のりんかく」chignitta space, 大阪
【グループ展】
2024
-「キュレーター×現代ART」ASTER CURATOR MUSEUM,金沢
-「nine colors」阪急うめだ本店,大阪
-「The echoes of EAST KYOTO」what cafe,東京
-「ART FAIR ART One&Only」SETEC,ソウル
-「SILENT RESONANCE」Galerie Lulla,ロサンゼルス
2023
– 2人展「絵の律」biscuit gallery karuizawa, 長野
-「間 そうぞうのよはく」graf porch, 大阪
-「ART FAIR TOKYO 2023」東京国際フォーラム, 東京
– biscuit gallery second anniversary exhibition「grid2」biscuit gallery, 東京
-「ファンダメンタルズ フェス」東京大学駒場小空間,東京
-「茫洋/波打つリズム」GALLERY HAYASHI+ART BRIDGE,東京
-「MEET YOUR ART FESTIVAL 2023 Time to Change」寺田倉庫B&Cホール,東京
-「収縮と剥落」HIRO OKAMOTO GALLERY,東京
2022
-「Centre-Emptyー中空の行方ー」(Art Collaboration Kyoto 連携プログラム) 建仁寺両足院,京都
-「次風景-Post Landscape-」ASTER,金沢
– Meet Your Art Festival Art Fair, 東京
– biscuit gallery first anniversary exhibition「grid」biscuit gallery, 東京
2021
-「MEET YOUR ART at ART ART OSAKA」(MEET YOUR ART企画)大丸梅田店 15F特設会場 | 1F 東 特設会場, 大阪
-「SUIKEI ART FAIR OSAKA」(YOMAFIG.企画) Hotel Noum OSAKA, 大阪
-「鬼頭健吾(京都芸術大学)×薄久保香(東京藝術大学) 推薦作家展」西武渋谷店 B館8階 美術画廊・オルタナティブスペース, 東京
-「Re: Perspective」graf porch (国立国際美術館『ボイス+パレルモ』サテライト企画), 大阪
-「SHIBUYA STYLE vol.15」西武渋谷店 B館8階 美術画廊・オルタナティブスペース, 東京
-「Collectors’ Collective vol.6 Osaka」TEZUKAYAMA GALLERY / VIEWING ROOM, 大阪
-「京都芸術大学 大学院修了展」京都芸術大学
2020
「ターナーアワード2020入選展」 TURNER GALLERY, 東京2015
-「zokei展」東京造形大学 卒業制作展, 東京
-「東京五美術大学 連合卒業制作展」国立新美術館, 東京
受賞歴
2022
「京都芸術大学 大学院修了展 2022」優秀賞
2021
「ターナーアワード2020」入選
Concept
後世に自分の生きた証を残したい、あるいは、この理不尽で不均衡な世界を生きていかなければならない子孫たちに情報を伝えたい、人々のそういった欲求が「痕跡を残す」という行為に繋がり美術は発展していったのではないだろうか。
人の意思を残し伝える手段のひとつとして発達した絵画というメディアは、まさに「命の痕跡」、かつて「命が存在してきた証」であるともいえるであろう。
私は、身体性を伴ったブラッシュストローク、一見理解されにくい形・アウトライン、意味のないように見える無意識的な線、余白で絵画を構成していく。
それらの要素―モチーフを描こうとする「行為」と、その「行為」の派生として生まれる「動作」から成り立つ、絵画の構成要素たち―は、人体のノイズといったものが反映されやすく、自動的に画面の中に私の生きた時間を内包する。
時間・行為性を軸とする、体験的時間性を内包する絵画
―意図的に無意識を選択している構造を持った絵画―は、
鑑賞者に「描く行為」自体を身体的に想像・追体験させる。
そしてそれは、個人の時間・身体・主観から、他者・社会について思考したり想像を働かせる手がかりとなり、「生命の有限性について思考する」ことに繋がる。
命を持ち得るものは等しく弱者である。
偶然できたこの星で必然性を求めて生きている限り、動物であるヒトの生存戦略が「社会性」である限り、あらゆる矛盾と不条理に対峙せざるを得ない。
科学と医療が発達し、弱者も生き延びることが可能な共生の時代であるからこそ、生命の有限性について思考し、また、わたし自身の生きた痕跡を残すため、絵画に時間を閉じ込めていく。
https://www.instagram.com/midoriarai_/