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後藤夢乃個展 「Nos sumus luna, Vmbra luceat」(私たちは月、光を放つための影)

 

この度、biscuit galleryでは後藤夢乃による個展「Nos sumus luna, Vmbra luceat」(私たちは月、光を放つための影)、を開催致します。

後藤夢乃は、2019年に女子美術大学を卒業後、2022年に東京藝術大学大学院美術研究科修士課程油画専攻第一研究室を修了した、新進気鋭の美術作家です。

後藤夢乃個展「Nos sumus luna, Vmbra luceat」(私たちは月、光を放つための影)メインビジュアル

後藤はこれまで、弾圧されながらも、負の感情に争い戦い続ける罪なき人々に光をあてた絵画作品を制作してきました。宗教的で幻想的な世界が展開されますが、それは「逃避としての幻想的世界ではな」く、作品を通して「人の痛さ、守ろうとしているもの、強さを感じてもらえたら嬉しい」と後藤は語ります。
物質感にこだわる後藤の作品は、平面作品でありながら深い奥行きと重厚感を持ちます。時には実際に釘をキャンバスに刺した作品も見られ、そのアイデアと手法は独特です。

【作家ステートメント】
現代では不浄とされている娼婦は古代では巫女として神聖視され、宗教儀式において神殿で売春を行ってきました。
性が俗のものとして捉えられる以前の話です。
日本でもかつて民間の巫女は歩き巫女と呼ばれ、各地へ赴き、踊りと性的奉仕を行ってきました。

古代、女性のみの力が子を産むとされていた為、その魔力は神聖視されていましたが、
その後すぐに子作りに男性が必要とわかり、女性は所有物として抑圧され、現代までつづいていきます。

特に娼婦は近代欧州で穢れの役割を担わされ、その他の人々が救済されるための犠牲となりました。

今展のテーマは“娼性”です。
ギャラリーの一階から三階に上がるにつれ、描かれた彼女たちはヴェールを、パンツを脱いでいき、胎内巡りや、生と死と復活の儀礼を再解釈するような展開をしていきます。

ストリップしていく彼女たちは七つのヴェールを脱いで地獄の門の前で一糸纏わぬ姿になるイシュタルの冥界下りの神話と重なります。

男性性の象徴としての弓矢を持ち白いパンツを脱ぐことで、痛みを代償に娼性を開き、世界に光を放つ役割を担う彼女たちの自己献身を描きます。

献身はケアをすることであり、人々の心を癒す、そこには性愛も必ずあり、弾圧される弱者の象徴として存在します。

展覧会のタイトルに、”私たちは月、光を放つための影“とあります。

月は女性性、太陽は男性性を象徴し、陰と陽を表しています。

月は太陽の光がないと地球では見えないけれど、月がないと海は産まれない。潮の満ち引きが生まれない。

世界は光と影、善と悪、天と地、生と死などの二極で語られることが多いですが、この境界を跨ぎ越えていくこと、曖昧にしていくこと、白と黒を混ざり合わせることこそが世界に調和をもたらすと考えています。

絵画自体も幻想的な世界を描きながら、鑑賞者を”あちら側”の世界に誘うのではなく、絵
画が”こちら側”の世界へ来ようとしていることを意識して制作しているため、凹凸のある物質感の強さや、地面を描き足場を作ることで私たちのいる今この世界とつながっていることを表しています。
私がこの世界に立って絵を描いていることの姿勢です。

光らない存在、闇を照らすことで影の輪郭を朧げに立ち上がらせる、
日陰にいるものたちに光を当て、同じように抑圧を抱えている人たちの浄化を起こすことが今展の目的です。

Nos sumus luna
A nocte complent te
Vmbra luceat

(私たちは月
あなたたちを引き立てるための夜
光を放つための影)

Volo effundere
Volo implere aquam
Aquam semina
Aqua in patera

Cum nubilum fit, bibimus et reponemus

(私たちは注ぎたい
水で満たしたい
種子に水を
器に水を
濁ってきたら、私たちが飲んで取り換える)

Dive per septem vela
Ad tergum speluncæ
Exspectamus aperire meretricem cum dolore dolorum

(7つのヴェールを潜って洞窟の奥へ
痛みを代償に娼性を開いた私たちが待っている)

棘マリアⅨ 縦44.5cm 横 28 cm 奥9.3cm

Black MariaⅩⅩⅣ 縦30.5cm 横22.5cm 奥 5cm

Ritual-luna decrescent 縦 121cm 横 46cm 奥行 6cm

 

本展ではbiscuit galleryの3フロアを使った大規模な個展です。

会期中には作家本人による「展覧会ガイドツアー」、「タロット占い」、「魔女対談」などのイベントも開催予定です。是非お楽しみにしてください。

特別プレビューイベント開催情報

2022年6月25日(土)開催

【企画① 】魔女・後藤夢乃による「タロット占い」と特別事前ビューイング
魔女・後藤夢乃がタロットカードを使い、参加者のご要望に応じてタロット占いを行います。

カード占いで出た絵柄を来場者の目の前で描く「タロットカードドローイング(サイン入り)」をプレゼント致します。また、いち早く展覧会をご覧頂くことが出来ます。

参加人数:合計4名様
所要時間(1人) :20〜30分
開催日 2022年6月25日(土)

時間:13時〜14時の回(2名)15時〜16時の回(2名)※合計4名様限定
会費:8,800円(税込) ※完売

プレゼント:タロットカードドローイング(サイン入り)
備考:占いの模様はSNSや展覧会サイトなどで配信される場合がございます。
※お申し込み方法はbiscuit galleryのメールマガジンにて告知いたします。

【企画② 】後藤夢乃本人による展覧会ガイドツアー
作家本人である後藤夢乃が、展覧会をガイドいたします(biscuit gallery 1F-3F)。
参加者は作家による展覧会のガイドをお聴きいただきながら鑑賞頂けます。※一部、会場が暗くなる場所がございますので、あらかじめご了承ください。
また、皆さまからの質疑にお答えする時間も予定しております。お帰りには「オリジナルドローイング(サイン入り)」をプレゼントさせて頂きます。

参加人数:合計10名様
所領時間:約1時間(質疑応答含む)
開催日 2022年6月25日(土)

時間:17時〜18時 ※終了時間は前後する可能性がございます。
会費:5,500円 (税込)※完売
​プレゼント:オリジナルドローイング(サイン入り)
備考:ガイドツアーの模様はSNSや展覧会サイトなどで配信される場合がございます。
※お申し込み方法はbiscuit galleryのメールマガジンにて告知いたします。

 

アーティストプロフィール

後藤夢乃 | Yumeno Goto

1996年東京都生まれ。2019年女子美術大学卒業。22年東京藝術大学大学院美術研究科修士課程油画専攻第一研究室修了。

主な受賞歴に、卒業制作女子美術大学美術館奨励賞(2019)、加藤成之記念賞(総代)(2019)、O氏記念賞(2019)、第55回神奈川県美術展準大賞(2019)など。

開催概要

後藤夢乃 個展
「Nos sumus luna, Vmbra luceat」(私たちは月、光を放つための影)

会場:biscuit gallery
会期:2022年6月26日(日)〜7月10日(日)
時間:13:00〜19:00(土日:12:00〜18:00)※月〜水休
入場:無料
主催:biscuit gallery

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NEWS

【News】長島伊織 個展「ノンフィクション・イメージ」/山田康平個展「それを隠すように」

このたび、biscuit galleryでは現代美術作家、⻑島伊織による個展「ノンフィクション・イメージ」、山田康平による個展 「それを隠すように」を同時開催致します。

⻑島伊織と山田康平は、武蔵野美術大学を2020年に卒業した若手美術作家です。 また、この春より同じアトリエにて制作活動をともにするなど、アーティスト同士深い関係性を築いております。

本展では、biscuit gallery3フロアのうち、各1フロアを使った個展形式の展覧会に加え、2人の作品が同居して展示されるフロアによって構成されます。
現在の若手現代美術シーンで注目を集める2名の新作にご注目ください。

長島伊織個展「ノンフィクション・イメージ」メインビジュアル

山田康平個展「それを隠すように」メインビジュアル

長島伊織 | Iori Nagashima

-略歴-
1997年 大阪府出身。
2020年 武蔵野美術大学油絵学科卒業。

インターネットで見かけた印象的な画像や、映画のシーンなど、「どこかで見た物語」をモチーフとする。「見えたこと/見えないこと」をテーマに、油絵ならではのストロークを用いて時に忠実に再現し、時にはあいまいに塗りつぶしながら、記憶化したイメージを絵画に転換する。

山田康平 | Kohei Ymada

-略歴-
1997年 大阪府出身。

2020年 武蔵野美術大学油絵学科卒業
2022年 京都芸術大学修士課程美術工芸領域油画専攻修了

「私は絵を描く時に、オイルを画面にたっぷりと垂らしてから筆を動かし始める。そうすることで、画面の中ではノイズを保ちながら、絵の具が滲み、垂れ、混ざることで様々な記憶、記号が湧き上がってくる。四角い画面の中で絵にするために、形になるものとならないものの行き来を画面の中で行っている。」

作品は抽選販売を予定しております。
※詳細は会期直前に配信予定のメルマガを参照ください。

開催概要

長島伊織
個展「ノンフィクション・イメージ」

会場:biscuit gallery
会期:2022年5月26日(木)〜6月12日(日)
時間:13:00〜19:00(土日:12:00〜18:00)
※月〜水休
入場:無料
主催:biscuit gallery
URL:https://biscuitgallery.com

山田康平
個展「それを隠すように」

会場:biscuit gallery
会期:2022年5月26日(木)〜6月12日(日)
時間:13:00〜19:00(土日:12:00〜18:00)
※月〜水休
入場:無料
主催:biscuit gallery
URL:https://biscuitgallery.com

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Exhibition

長島伊織(Iori Nagashima)個展「ノンフィクション・イメージ」

この度、biscuit galleryでは5/26(木)から現代美術作家、長島伊織による個展「ノンフィクション・イメージ」を開催致します。

 

長島伊織は、武蔵野美術大学を2020年に卒業した若手美術作家です。

本展では個展「ノンフィクション・イメージ」と同時に、この春より同じアトリエにて制作活動をともにする山田康平の個展も開催します。

biscuit gallery3フロアのうち、1フロアを使った個展形式の展覧会に加え、二人の作品が同居して展示されるフロアによって構成されます。

現在の若手現代美術シーンで注目を集める作家の新作にご注目ください。

 

作品は抽選販売になります。※終了しました。

アーティストプロフィール

長島伊織 | Iori nagashima

-略歴-
1997年 大阪府出身。
2020年 武蔵野美術大学油絵学科卒業。

インターネットで見かけた印象的な画像や、映画のシーンなど、「どこかで見た物語」をモチーフとする。「見えたこと/見えないこと」をテーマに、油絵ならではのストロークを用いて時に忠実に再現し、時にはあいまいに塗りつぶしながら、記憶化したイメージを絵画に転換する。

開催概要

長島伊織

個展「ノンフィクション・イメージ」

会場:biscuit gallery
会期:2022年5月26日(木)〜6月12日(日)
時間:13:00〜19:00(土日:12:00〜18:00)
※月〜水休
入場:無料
主催:biscuit gallery
URL:https://biscuitgallery.com

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Exhibition

山田康平(Kohei Yamada)個展「それを隠すように」

この度、biscuit galleryでは5/26(木)から現代美術作家、山田康平による個展「それを隠すように」を開催致します。

 

山田康平は、武蔵野美術大学を2020年に卒業した若手美術作家です。

本展では個展「それを隠すように」と同時に、この春より同じアトリエにて制作活動をともにする長島伊織の個展も開催します。

biscuit gallery3フロアのうち、1フロアを使った個展形式の展覧会に加え、二人の作品が同居して展示されるフロアによって構成されます。

現在の若手現代美術シーンで注目を集める作家の新作にご注目ください。

 

アーティストプロフィール

山田康平 | Kohei Ymada

-略歴-
1997年 大阪府出身。

2020年 武蔵野美術大学油絵学科卒業
2022年 京都芸術大学修士課程美術工芸領域油画専攻修了

「私は絵を描く時に、オイルを画面にたっぷりと垂らしてから筆を動かし始める。そうすることで、画面の中ではノイズを保ちながら、絵の具が滲み、垂れ、混ざることで様々な記憶、記号が湧き上がってくる。四角い画面の中で絵にするために、形になるものとならないものの行き来を画面の中で行っている。」

開催概要

山田康平

個展「それを隠すように」

会場:biscuit gallery
会期:2022年5月26日(木)〜6月12日(日)
時間:13:00〜19:00(土日:12:00〜18:00)
※月〜水休
入場:無料
主催:biscuit gallery
URL:https://biscuitgallery.com

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Exhibition

石井海音(Amane Ishii)個展「warp」

この度、biscuit galleryでは2022年5月5日(木)より、石井海音個展「warp」を開催致します。

石井海音個展「warp」は、ポートレートの作品を中心に、biscuit gallery1階、2階の2フロアで開催されます。

石井は自身の絵を「遠くに投げたい」と語ります。絵が何年も残ってほしいことを、遠くに投げる。と表現するのは、石井らしい感覚だと思います。現在とは別の時制へと作品を投企するような、主体的なニュアンスが感じ取れます。今、こことは異なる場所へ、賽の目のように、作品は投げ入れられるのです。
美術館などで普段観る作品は、そうして数々の時代へと投げ出され、なお現在に残ってきたものです。たしかに、人の見る目は変わるし、絵も老いる。それでも、絵画は、原理的には人よりも永い時間に生きています。時間や場所を越えて、ひとは遠い昔の対象と出会っています。
個展につけられたタイトル「warp」には、絵画空間の次元を行き来することとともに、そんな風に時空の歪みを耐え抜いてきた絵画に対する、石井の密やかな憧れと願いが感じ取れます。

石井海音《幽体離脱》2022年


岡本秀(Shu Okamoto)によるテキストはこちら

 

作品リストはこちら

 

アーティストプロフィール

石井海音 | Amane Ishii

1994年、大阪府出身。

窓、鏡、画中画を描く。その中を自由に動く少女たちのように、絵画自身もまた、時代や場所、技術をワープしてきたものである。今の時代、文化で生きる私にはどんな絵が描けるのだろうか、と日々考える。

開催概要

石井海音個展「warp」

会場:biscuit gallery 1階〜2階
会期:2022年5月5日(木)〜5月22日(日)
時間:13:00〜19:00(土日祝:12:00〜18:00)
※月〜水休
入場:無料
主催:biscuit gallery

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Exhibition

フカミエリ(Eri Fukami)個展「fictional reality.」

この度、biscuit galleryでは2022年5月5日(木)より、フカミエリによる個展「fictional reality」を開催致します。

「fiction」をテーマに新作のペインティングを発表いたします。展示会場はbiscuit galleryの3階フロアです。

フカミエリは絵画について、また現代に生きる自分にとって可能な絵画について、美術の系譜のみならず自身の時代や社会、文化を踏まえながら模索し、実践しています。シンプルな顔つきの、どこかヘタウマの流れを感じさせる人物が描かれた作品の多くは、作家の身の回りの出来事、家族や他者との関わり、恋や自分が見た夢といったパーソナルな世界を描いたものだと本人は語ります。
日常における疑念や気づき、私たちが日々生きていく中で向き合ってく曖昧で微妙な内面の運動を捉え、かつ幻想性を交えた絵画化するフカミエリの姿勢は、キルヒナーやムンクといった表現主義の画家らを連想させるでしょう。しかし本人は美術の系譜を物語る側に立つことより、むしろ恋や自然の摂理を歌い上げたヘレニズム文学のようにあくまでも生活者の側に立ち、そこにあるリアリティを絵画として提示することをモットーにします。だからこそ、フカミエリの作品は同時代の感性に呼応し、日常をあらためて観照させるきっかけとなる力を持つのではないでしょうか。

フカミエリ《discover.》2022年

 


岡本秀(Shu Okamoto)によるテキストはこちら

 

作品リストはこちら

 

アーティストプロフィール

フカミエリ | Eri Fukami

大阪生まれ
東京藝術大学油画科在学中

自分と世界における「こころの在りか」をテーマに制作している。
人間の意識を作っているのはなんだろうか。とある瞬間に、デジャヴを感じたり。夢の中で何度も繰り返される光景を見たり。「なにか」に出会って感動したり。私達が、意識せずとも。こころが、感情が、記憶が、私よりも正確に「世界の在りか」を教えてくれる。

開催概要

フカミエリ個展「fictional reality」

会場:biscuit gallery 3階
会期:2022年5月5日(木)〜5月22日(日)
時間:13:00〜19:00(土日祝:12:00〜18:00)
※月〜水休
入場:無料
主催:biscuit gallery