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松浦 美桜香/Mioka Matsuura

松浦 美桜香/Mioka Matsuura

Profile

松浦 美桜香/Mioka Matsuura

2001年 東京都生まれ
2020年 多摩美術大学絵画学科油画専攻在籍中

主な展示歴

【グループ展】
2022
Meet Your Art Festival Art Fair, 東京
-biscuit gallery first anniversary exhibition「grid」biscuit gallery, 東京

 受賞歴

シェル美術賞2021 審査員賞
face2021 入選

Concept

平面や立体など多様なメディアを扱いながら、独自の造形表現をしている。
自分が見た他者について、感覚や記憶に頼りながら制作する行為により、無意識下に存在している深層世界と他者の記号的な情報とを融和させながら、独自のバランスで「崩し」「再構成」する。

https://www.instagram.com/______nnnn5/

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Exhibition

【2人展】小林椋×山本直輝「妙な穴面」

渋⾕区松涛⽂化ストリートに構える現代アートのコマーシャルギャラリーbiscuit gallery(渋⾕区松濤)では、美術作家の小林椋と山本直輝による展覧会を開催致します。
会期は2021年10月14日(木)から10月24日(日)まで。

展覧会はフロアごとに独立して展開され、3フロアごとに3つの展覧会で構成されます。

1階では2人展「妙な穴面」、2階では小林椋個展「巻き上げる山すその速さはイモのように固い」、3階は山本直輝個展「1421」が開催されます。

 

アーティストプロフィール

小林椋 Muku Kobayashi

モノがある機構や機関に挿入されたり、その運転へ加担することによって生じる性質の発現や疲弊の様子を観察しながら作品を制作する。

-略歴-
1992年 東京都生まれ
2017年 多摩美術大学大学院 美術研究科 修士課程 情報デザイン領域 修了
2019年 京都市立芸術大学大学院 美術研究科 修士課程 彫刻専攻 修了

 

山本直輝 Naoki Yamamoto

分断をテーマに作品を制作。モチーフとなっている線、黒、穴、モザイク、暴力、身体の切断、人物を囲う線などはそれを象徴している。山本は分断を象徴する暴力について言えば、絵画も立体物を平面に置き換える行為でありそれ自体が暴力的な行為だと感じている。また、作品画面はレイヤーが互いに干渉しあいレイヤーの相互関係を歪める構造になっている。これはレイヤー的フラットの破壊であり、フラットの破壊は日常の分断である。

-略歴-
1982年生まれ 埼玉県在住

個展
2021年 窓、あるいは絵画 / THE blank GALLERY
2019年 トカレフ、あります? / THE blank GALLERY
​2018年 偉大なるフィクション / 新宿眼科画廊
2011年 フラット11 / HARMAS GALLERY
2010年 点滅する存在 / 一橋大学大学院国際企業戦略研究科2009年 トーキョーワンダーウォール都庁展 / 東京都庁

受賞
2009年  トーキョーワンダーウォール賞

Statement

 

コンピューターエンジニア、メーカー顧問などを経て『パソコン仙人』、『Dr.パソコン』の異名でも知られたコラムニスト、宮永好道は「パソコンは、ソフトがなければただの箱」という名言?を残したことでも知られている。コンピューターのような精密で複雑な機器でもソフトウェアがなければ、何もできない無用の長物であると。しかし、よくよく考えてみると「箱」も「モノを入れておく」という機能を持った器機である。そうすると、使い物にならないコンピューターは「箱」とも言えず、せいぜい漬物石のようなものだろう。この、目的を果たせないまま、あるいは目的から解放されて佇む「箱のようなもの」は、中身の有無を隠蔽しながら「箱」を装い続ける。それは「秘密(それが実際にあろうとなかろうと)」を宿し続けている限りにおいては、確かに「箱」のようなものと言える。ある目的や機能を持つわけでもなく、箱と秘密の関係を利用することによって「箱のようなもの」として立ち現れる空虚なオブジェクトだ。

小林椋(Muku Kobayashi)


このテキストは展覧会開催の1ヶ月前に執筆しているため、実際の展示空間がどうなるかはわからない。しかし、一番懸念されていた2人展のタイトルも無事に決まり、これさえ決まればあとは上手くいくだろうという予感はしている。

小林椋の作品を初めて目にしたのは、2018年に相模原を舞台にして開催された展覧会「パープルタウンでパープリスム」だ。私自身もこの展覧会に参加し、彼とは少しだけ言葉を交わしている。そして2年後、今回の展覧会を企画するにあたり、私から彼の名前を挙げ2人の展覧会が実現する運びとなった。小林椋の作品は一見シュッとしてカッティングエッジなようにみえるが、どこか垢抜けきれない哀しさのようなものをまとっている。またどこかよそよそしく無機質で、そこに佇んでいるという印象を受ける。私の作品も同様の性質や傾向をもっているので、私は彼の作品に対して親近感を抱いている。

無機質で哀しさを漂わせてはいるが空虚ではない、そんな作品群による展覧会をこの機会にご高覧いただけたらと思う。

山本直輝(Naoki Yamamoto)


開催概要

小林椋×山本直輝2人展
「妙な穴面」

小林椋個展
「巻き上げる山すその速さはイモのように固い」

山本直輝個展
「1421」

会場:biscuit gallery 1階〜3階
会期:2021年10⽉14⽇(⽊)〜10⽉24⽇(⽇)
時間:13:00〜19:00(土日:12:00〜18:00)※月〜水休
入場:無料
主催:biscuit gallery
協力:一般社団法人HAPS