福原 優太 / Yuta Fukuhara
Profile
福原 優太 / Yuta Fukuhara
1997年 東京都生まれ
2020年 武蔵野美術大学 造形学部油絵学科油絵専攻卒業
Statement
福原優太の描く絵のモチーフは人物・静物・風景などを幅広く含み、その種類も抽象画から具象画まで広範囲に及ぶ。福原は一人でいるとき、あるいは友人たちと過ごすありふれた日常生活のなかから作品の題材を発見し、それらを自らスマートフォンで撮影した画像を基にして、しかしそれらの画像を作家の感覚的フィルターを通して自由にアレンジしながら絵画を制作していく。福原は、自分の絵の鑑賞者と作者である自らの距離を縮め、彼自身がその絵を描いていたときにもっていた視点を追体験してもらいたいとつねに考えているという。それはすなわち、作品を通じて自分が普段の暮らしのなかで抱く、完全には言葉にならない感覚や認識を見知らぬ他者たちと共有するという非言語的コミュニケーションへの希求であり、福原にとって、絵画やドローイングはそのための有効な媒体となっている。とはいえ、福原はけっして鑑賞者に自らの絵の「正しい」見方を強制せず、あくまでそれぞれの感受性を通して自由に受けとってもらうことを望んでいる。文脈や前提知識を過度に要請し、「難解さ」だけを競い合うような現代アートの作品が増えているなか、こうした福原優太の絵画実践は際立った新鮮さをたたえている。
山本浩貴/美術評論家
主な展示歴
【個展】
2022
「The garden」 (下北沢アーツ、東京)
「The Garden once again」(マキイマサルファインアーツ、東京)
「三度目の正直-Last garden The Movie-」 (GINZA SIX 銀座蔦屋書店アートウォール)
2024
「INPUT50000」 (BEAK585 GALLERY)
【グループ展】
2019
「introduction」 (S.Y.P Art Space)
2022
「ART IS…」(WHAT CAFE)
「nine colors」(阪急梅田)
「LOVE&PEACE展 2022」(SOGO広島)
2023
「grid2」(biscuit gallery)
「nine colors」(阪急梅田)
「GENE世代を超えた遺伝子たち」(gallery華)
「biscuit gallery Christmas exhibition」 (biscuit gallery・biscuit gallery karuizawa)
「True colors」(ARTDYNE)
2024
「Hello, Art」(DAFT about DRAFT FLAGSHIP STORE)
「この愛は始まってもいない」(NEWoMan YOKOHAMA)「grid3」(biscuit gallery)
「水面を覗く」(下北沢アーツ)
【受賞歴】
2021 シェル美術賞2021 グランプリ