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Artists

松浦 美桜香/Mioka Matsuura

松浦 美桜香/Mioka Matsuura

Profile

松浦 美桜香/Mioka Matsuura

2001年東京都生まれ
2020年から多摩美術大学絵画学科油画専攻在籍中

主な受賞歴
face2021 入選

ステートメント
平面や立体など多様なメディアを扱いながら、独自の造形表現をしている。
自分が見た他者について、感覚や記憶に頼りながら制作する行為により、無意識下に存在している深層世界と他者の記号的な情報とを融和させながら、独自のバランスで「崩し」「再構成」する。

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Artists

三浦光雅/Koga Miura

三浦光雅/Koga Miura

Profile

三浦光雅/Koga Miura
1997年東京都生まれ

Concept

「偶然性・無作為性・手作業と機械作業の境界・労働」をテーマに、主に平面作品を制作している。乱数による指示を元にイメージを作り上げていく方法は、制作過程で生じる躊躇いを排除し、無意識的で純粋な行為を映し出すためのものである。機械的に引かれた線にも固有の表情が生まれるように、淡々とした日常を見つめ直すために制作する。

主な展示歴

2021年
「perspective」(biscuit gallery)
「2020 年度 京都芸術大学 大学院修了展」 (京都芸術大学)
「exhibition from shu」(Y gion)
「DAWN-EXPOSITION 2021.04-」 (銀座蔦屋書店 GINZA ATRIUM)

2020年
「WEB SPURT 2020」(京都芸術大学 Web マガジン『瓜生通信』)
「COLORS」 (神戶元町 歩歩琳道画廊)
「HOTEL ANTEROOM NAHA」常設展示(ホテル アンテルーム那覇)
「シェル美術賞2020」(国立新美術館)
「シブヤスタイルVol.14」(西武百貨店渋谷店)

2019年 「2018年度京都造形芸術大学 卒業展」(京都造形芸術大学)
「HOP 2019」(京都造形芸術大学)
「OPEN STUDIO」(京都造形芸術大学)
「EXHIBITION UNKOWON EYES」(THE STORIES)

2016年 「ノゾキ」 (gallery&)

受賞歴
2021年 「2020 年度京都芸術大学 大学院修了展」 大学院賞
2020年 「シェル美術賞 2020」 入選

 

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NEWS Note

【Art×Fashion】アートコレクター柵木頼人氏によるアーティストコラボ企画「mm’s」

mm’s

アートコレクター柵木頼人氏が届ける、良質な素材でアーティストとのコラボTシャツを制作しているブランド「mm’s(ミリズ)」。

2019年に制作されたコラボ企画のうち、やましたあつこ、ならびに平子雄一のアーティストTシャツを販売いたします。

※biscuit gallery内での限定販売となります。

 

Quality

国内最高峰の技術を要して作成したオリジナルTシャツです。

生地を織り成す糸を選定する所からはじめる事で、 キャンバスの様なしっかりとした質感と肌触りのよさを実現し、 Tシャツが身体との距離感を保ちつつもフィットする様に考慮されたシルエットは 一つの作品を思わせる美しさです。

 

 

僕は洋服を作る仕事を長い事しています。


コレクターとしてアートの世界と向き合う中で、よく見るアーティストグッズのTシャツのクオリティーに違和感を感じていました。


アーティストの、作品は素晴らしいのにこのTシャツだと勿体無いなと感じる事が多々あり、僕の背景を生かして何か出来ないかと思う中でアーティストに対するリスペクトを込めて高品質のTシャツを企画させて頂きました。


作品を纏う様に着用して楽しんで頂けたら嬉しいです。

どうぞよろしくお願い致します。  柵木

Artists

やましたあつこ Atsuko Yamashita

第1弾として、やましたあつこが書き下ろした油彩作品の世界感を忠実に表す為に 6枚の版を使いシルクスクリーンで表現しました

やましたあつこ×mm’s コラボTシャツ

やましたあつこ×mm’s コラボTシャツ

平子雄一 Yuichi Hirako

平子雄一×mm’s コラボTシャツ

平子雄一×mm’s コラボTシャツ

証明書(直筆サイン・エディションナンバー)

Size

 

概要

mm’s(ミリズ)

やましたあつこ Atsuko Yamashita コラボTシャツ(2019)
・水彩ドローイング付
・証明書(直筆サイン・エディションナンバー)

各サイズ×10枚限定生産
S size(66×103×41.5)
M size(69×108×44)
L size(72×113×46.5)※sold out

平子雄一 Yuichi Hirako コラボTシャツ(2019)
・証明書(直筆サイン・エディションナンバー)

各サイズ×10枚限定生産
S size(66×103×41.5)
M size(69×108×44)
L size(72×113×46.5)

※本商品は、ギャラリー内でのみ販売対応いたします。数に限りがございます。

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Exhibition

水戸部七絵(Nanae Mitobe)個展「Rock is Dead」

このたび biscuit galleryでは水戸部七絵(Nanae Mitobe)の個展「Rock is Dead」を、2021年6⽉24⽇〜7⽉11⽇の会期にて開催致します。

「Rock」というカルチャーは、退屈で窮屈な世の中を打破するエネルギーの象徴として、20世紀に鮮烈な光を残してきました。声なきを声の代弁者、時代に唾を吐くアナーキスト、時代を変えて行く革命者として、その時代を生きる若者たちを魅了し、リードしてきたロックスター。しかし時代の変化とともに商業化し、スターダムに押し上げられた存在はスターという商品として消費され、思想は形骸化し、スタイルのみが残って行きます。こうした羨望と失望の中で、「Rock is Dead」という言葉が飛び交いました。

挑発的で攻撃的な音楽性、きらびやかなスタイル、力強いメッセージの他方で、その存在は偶像化され、商品として消費されていくこととなっていった歴史があります。そして、ロックスターたちは偶像化された自己と、実態としての自己との狭間で、矛盾と葛藤を抱えながら歌い続けてきました。水戸部は、こうした時代のアイドルたちの姿に、消費と表現というアートという世界を生きる上で向き合わなければならない二律背反を、重ねながら新作の制作を続けてきました。資本主義の限界を指摘される時代を迎えながらも、それでも肥大化するアートマーケット。それと迎合しながら形骸化し、デフォルメされていくアート。この状況に幻滅したとしても、資本の原理を無視することはできないことは、周知の通りです。そのことを十二分に理解しながらも、水戸部はこうした状況を打ち砕くように絵の具を塗り込めて行いきました。彼女は、「Art is Dead」という言葉を想いながら、「Rock Star」を描いていったのです。

本展覧会では、音楽・ファッション・映画などを横断しながらグラムロックシーンの象徴となったディビッド・ボウイ、挑発的な姿で保守的な女性像を破壊していった女性ロックバンドのザ・ランウェイズなど、70年代のスターを描いた作品を発表します。ポップで、カラフルで、主義も主張もない当たり障りのないインテリアがアートとしてマーケットを騒がす時代。そんな状況に対して、矛盾と葛藤の中で生きてきたスターたちを描くことで、商品としての絵画を打破していこうという試みです。効率や扱いやすさを無視して貫いてきた超厚塗りという水戸部のスタイルで描かられたロックスターたちは、鮮烈な絵の具の匂いを放ち、その重量と質量をまといながら、今日のアートにアンチテーゼを投げかけています。

 

水戸部七絵《Sexy Rock Alien》2mx2m Oil painting,linen,pigment,wood panel 2021

本展覧会に寄せて、キュレーター山峰潤也氏から寄稿頂きました。

Rock is Dead/アートが美しさを失う時、そのアンチテーゼとして
山峰潤也(キュレーター) 

自分の中でひとつ決めていたことがある。それは絵画について語らないこと。

映像や写真を主戦場としてきた自分は美術というフィールドにおいて、所詮は亜流の存在であって、その本流である絵画は聖域であって、自分が踏み込むべきではないと思ってきた。むしろ、そうすることで本流に対するカウンターパートとして立身することで、その特異性を自負してきたという感覚さえあったかもしれない。もしくは、美術にまつわるあらゆる制度が絵画を軸に形成されていることを、この世界で生きていく中でまざまざと見せつけられてきたことによる、卑屈さの所以かもしれない。まあ、いずれにしても、絵画という存在を直視することを避けてきたことは間違えない。水戸部七絵という画家と出会ったのはそんな只中にいたころだ。

ミュゼ浜口陽三で初めて見た水戸部の作品は、絵画という領域を逸脱した物量で、それは図像学的には感得することのできないただならぬ存在感を放っていた。むしろそれは絵画というより彫刻に近い量感。だが、水戸部はそれを頑なに絵画と呼んだ。言葉足らずで愛嬌のある水戸部本人の印象とは裏腹に、徹底的な絵画至上主義。そして頑固。その執着と、作品から醸し出される異様な圧力。それが脳裏に焼き付きながらも、映像言語とそのレトリックを駆使し、見るものの心象を操る文脈主義の世界にいた自分とは相入れないと思っていた。しかし、それはアウラなき複製技術時代の芸術の中でもがいていた自分の中で芽生えた、圧倒的なアウラへの嫉妬。そして、それゆえの遮断。今となってはそうだったのではないかと思う。ただ、水戸部もまた、アウラへの信頼を忘れ、コンテクストを巧みにマージしたレトリックを至上とする現代美術の中でもがいていた。しかし、彼女にとっての唯一無二の武器は、圧倒的な物量と油絵の匂い、そしてその存在感から“絵画がそこに在る”ことの迫力を現前させることに他ならない。荒唐無稽なまでに一本やりで不器用。だが、それを徹底的に突き詰めていった先に、水戸部という画家の本質と魅力があることに気づかされることとなる。

水戸部はなぜか、全く正反対にいるはずの私のトークやイベントによく顔を出し、熱心に話を聞いた。その流れで、アドバイスを求められた。絵画に対してコメントを求められる機会が少なかった私はかなり困惑していたと思う。ただそこでは、いかに作品が素晴らしくとも、現代の情報流通の経路では、平面的な画像が与える図像的印象と、作品が纏う物語、そして既存の文脈と接続するための引っ掛かりについて話したのではないか。おそらくそんな上っ面なセオリーを話したように思う。だが、改めて水戸部のアトリエでその作品群を見た時、自分の知る文法とは全く異なる価値観で構築された作品に、自分の浅はかさを改めさせられた。マイケル・ジャクソンやデヴィッド・ボウイなど、水戸部自身が惹かれた人物と対話しながら幾層にも重ねられた絵の具が放つ存在感は、言葉よりも饒舌に話しかけてくる。概念的に、ロゴス的に、(要するに頭でっかちに)美術を捉えようとしてきた自分にとっては衝撃的で、美術のひとつの本質的な側面に出会い直した。

そういう感覚を与えてくれた水戸部が今回選んだ主題が『Rock is Dead』である。おそらくそれは「Art is Dead」と叫びたい彼女自身の声を、時代に抗い、その摩擦と衝突から生まれる輝きから時代に煌いたロックスターたちに重ねたからだろう。その気持ちは痛いほどわかる。ゴッホの『ひまわり』を見た時、絵画が輝いて見えたという水戸部。彼女には、マーケットに迎合し、軽薄で当てに行く感じの作品が“アート”として流入してきたこの世界を、もはや輝いているとは思えなくなってきたのであろう。そこには共感する。彼女と私が美しいと感じてきたものはそれぞれ異なるが、輝いて見える芸術が追いやられ、スタイルと様式のみをなぞっただけのものが本流のように振る舞うことには耐えられない。私にとって、作品が美しいのは、そこに作り手の切なる叫びが込められているからである。作品そのものと、作り手の叫びが重なり、共鳴することで、芸術が芸術たり得る。それが失われつつあるならば、アートは形骸化したロックの末路とも等しい。

かつては、美しいものを芸術と呼んだ。しかし、そうとは思えないものまでもが、アートと呼ばれる昨今の状況がある。そして、それを打ち破りたいと願う水戸部のアンチテーゼが作品には込められている。表層的な技術やスタイルを踏襲したものは、メディア受けし、扱いやすく、商品化しやすい。そこに経済原理が追随し、そういうものを支持するパワーが大きくなる。しかし、そうなればなるほど、美術が培ってきた本質的で、多様で、奥深く、時には不安や怖さを駆り立てるような力に魅了されていた人たちが、ものを申すことができなくなる。今はまさにそんな時代に差し掛かっている。しかし、そういう時代の中でも自身の表現を貫こうとする人間の葛藤から美しさが生まれると信じたい。そして、そこから生み出される作品にこそ、現状打破する一縷の希みをかけたいものである。その、もがきから生まれる煌めきを纏う存在こそが芸術家たり得る。水戸部はその道を目指して歩いてきた。そして、今回また新しい段階へ踏み込むための扉を開かんとしているのだと直感している。なぜなら水戸部の作品の厚みには、彼女の切なる叫びが込められているから。

水戸部七絵《All-girl Rock Band Sings in Lingerie》1.5m x 1m Oil painting,linen,wood panel 2021

水戸部七絵 アーティストコメント

2016年にDAVID BOWIEの訃報を聞き、翌年に日本で開催された大回顧展を観に行きました。とても興奮する展覧会でしたが、私の中にいるデヴィッド・ボウイは完璧に美しく、私は絵に描くことができませんでした。そして、あっという間に数年が経ち、日本のアートシーンにも大きく変化があり、私が信仰してきた芸術の思想にも影響がありました。 美しさに対する疑念の中で、彼の「僕は宇宙人だ!」という強いメッセージに、美しさを超越した固有の存在であること、私は彼の存在に救われたのでした。

 

開催概要

水戸部七絵個展
「Rock is Dead」

会期 2021年6⽉24⽇(⽊)〜7⽉11⽇(⽇)
時間 13:00〜19:00(土日:12:00〜18:00)
休み 月曜日〜水曜日
会場 biscuit gallery 1階〜3階
入場:無料
Produced by biscuitgallery

JASRAC許諾番号 K9165369

作品についてのお問い合わせはContactへお願いします。

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Artists

井上七海/Nanami Inoue

井上七海/Nanami Inoue

Profile

井上 七海/Nanami Inoue

1996年  愛知県生まれ
2019年  名古屋芸術大学美術学部美術学科洋画2コース 卒業
2021年  京都芸術⼤学⼤学院修⼠課程 美術⼯芸領域油画分野 修了

Concept

ひたすらに線を引く行為を繰り返し、その反復した行動のなかで生じる線のズレや絵具溜まりなどの痕跡を残す。

グループ展

2021年
「perspective」biscuit gallery
「DAWN-EXPOSITION 2021.04-」 銀座蔦屋書店 GINZA ATRIUM/東京
「2020 年度 京都芸術大学 大学院修了展」 京都芸術大学/京都

2020年
「From The Youth at Higashiyama」 ⻘春画廊/京都
「S-2Ds」 ex-chamber museum/東京
「ARTISTSʼ FAIR KYOTO 2020」 京都文化博物館/京都
「ANTEROOM NAHA_Phase 2020」 ANTEROOM 那覇/沖縄

2019年
「SWING~令和元年~Gallery Ohrin Selection 井上七海・斎藤亮輔・田中里奈」ギャラリー桜林(常陸国出雲大社)/茨城
「名古屋芸術大学卒業制作展」 名古屋芸術大学/愛知

受賞歴
2021 年 「京都芸術大学 大学院修了展」 優秀賞
2019 年 「名古屋芸術大学 卒業制作展」 優秀賞 ブライトン大学賞

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Exhibition

やましたあつこ個展 「花びらのワルツ」

このたび biscuit galleryではやましたあつこの個展「花びらのワルツ」を、2021年5月27日から6月13日の会期にて開催致します。

これまで自分の内生的な物語をドローイングの手法を交えたペインティングによって描き、恋をする人たちの健気さ、哀しさ、愛おしさといった私たちが持つ情緒の素朴さや美しさを扱ってきました。本展にあたり、やましたは以下のような言葉を寄せています。

 

私にとって回想は幸せと悲しみが伴う。


記憶に残るほど強い思い出は、たいていが極端にポジティブかネガティブなものが多いから。

だからだろうか、私は自分の人生を振り返ることが好きでないし、たぶん嫌ってさえいる。

でも二人は違う。

私が描いている二人の回想には、思い出には、幸せな瞬間がいっぱいだ。

私は邪魔のない幸せが描きたいし、それはずっと変わらない。

生きている今にも、そして生きてきた昔にも、楽しさが満ちている二人は、間違いなく幸福だ。

今回の展示では回想をテーマに、やましたの世界に生きる二人がかつての自分たちを振り返る様子を描いた作品が並びます。
同時に会場では彼女の活動初期の作品も合わせて展示し、新作において描かれる、「過去を回想する二人の当時」が描かれているペインティングをご紹介します。
この機会にぜひ、ご高覧ください。

 

 

biscuit gallery is pleased to present Atsuko Yamashita’s solo exhibition “Petal Waltz” from May 27 to June 13, 2012.
In the past, she has depicted her own endogenous stories in paintings using drawing techniques, and has dealt with the simplicity and beauty of our emotions such as the health, sadness, and love of people in love. On the occasion of this exhibition, Yamashita had the following to say.

 

For me, reminiscence is accompanied by happiness and sadness.

For me, reminiscing involves both happiness and sadness, because the memories that are strong enough to be remembered are usually extremely positive or negative.

Maybe that’s why I don’t like to look back on my life, maybe I even hate it.

But these two people are different.

The recollections and memories I draw of them are full of happy moments.

This exhibition is based on the theme of reminiscence, and features work depicting two people living in Yamashita’s world looking back at their former selves. At the same time, works from the early days of her career will also be on display at the venue, and paintings depicting “the time when two people are reminiscing about the past” will be introduced in her new works.
We hope you will take this opportunity to visit the exhibition.

 

会期:2021年5⽉27⽇(⽊)〜6⽉13⽇(⽇)
会場:biscuit gallery 1階・2階
協力:TAKU SOMETANI GALLERY
Produced by biscuitgallery

 

作品についてのお問い合わせはContactへお願いします。

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Exhibition

ミノリ初個展 「リトル・ヴォイス」

 ここには主人公はいない。
映画のような重大な物語もない。
小さな声がそこかしこに散らばり、少しの光を帯びている。 例えば言葉のような大きな存在に飲み込まれたらこの光は失ってしまうかもしれない。
そんな儚く弱いものたちの断片だ。

『 リトル・ヴォイス 』 ミノリ

 

ミノリ初個展 「リトル・ヴォイス」

会期:2021年5⽉27⽇(⽊)〜6⽉13⽇(⽇)
会場:biscuit gallery 1階・3階
Produced by biscuitgallery

https://biscuitgallery.com/minori/

 

作品についてのお問い合わせはContactへお願いします。

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Artists

ミノリ/minori

ミノリ/minori

Profile

ミノリ/minori

1992 奈良生まれ
2016 大阪芸術大学 デザイン学科 VAコース 中退
2020 東京藝術大学 美術学部 絵画科 油画専攻 卒業
現在東京を拠点に活動。

作家ステイトメント

点はどこにでも存在する。
それらはときどき、近づいたり、重なったり、つながったり、遠くへ行ったりして、
子どもの遊びのようにあらゆる線を引いていく。
点から生まれたその線は、ある時、言葉になり、境になり、小さな物語を紡ぐこともある。
いつのまにか、何でもなかった場所がだれかの場所になっていたり
だれかの場所だったところが何でもない場所になっていたりするような、
日々止め処なくゆれる世界で、点と点を結んだり、解いたりしながら
何かが立ち現れるまで、私は注意深く対話する。

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Note

【Review】服部芽生(Mei Hattori)国内初展示に寄せて

服部芽生は鎌倉在住の若手写真家だ。

今回ビスケットギャラリーのオープニング展「biscuit gallery Opening Exhibition Ⅱ」にて国内では初となる展示を行った。

展示風景

展示されている作品は《Shake》、《浸食/Erosion》、《House》の3点と、〈デジャヴ/Deja Vu〉シリーズ、本年の新作〈Became Blue〉シリーズの計15点。
これまでウェブサイト上で見てきた彼女の作品とは異なる、新たな表現への試みがなされており見ごたえのある展示となっていた。

展示風景

服部芽生《House》 発色現像方式印画・パネル 2020年 560mm×457mm

「なんでも好きなものを撮ると良いよ」と7歳の誕生日に渡されたのがカメラとの出会い。以来、26歳になる現在までシャッターを切り続けてきた服部。作品制作にはフィルムカメラを使っている。

今、スマートフォンで撮影して、その場で撮影した写真を確認するのは日常的な行為になっている。一方、フィルムカメラでの撮影は、写真を確認するまで手間と時間がかかる撮影方法である。暗室でフィルムを現像液につけてはじめて撮影した像が浮かび上がり、その後に複数の工程を経て、ようやくプリントできる段階になるのだ。

彼女は、現像までの工程を経て、そのときに撮影時の記憶や感情が蘇ってくる感覚を大事にしたいのだという。昨年自宅に現像室を作り、より一層作品制作のプロセスや技法にもこだわるようになったそうだ。

そして、現像後の写真には、トリミングも画像ソフトでの修正も行わない。それは写真は真実を写すものであってほしいと思っているからだという。使用するカメラやフィルムの個性を考慮し、構図を考えて撮るのは勿論のこと、撮影までにも時間をかけ、何度も同じ場所に出向いて、その場所の移り変わりを撮る。その場所の変化とともに、自分の心情の変化を写したいと思い制作しているそうだ。

彼女が真摯に被写体に向き合う眼差しは、作品をみれば伝わってくるだろう。

最初に展示されている「揺れる/Shake」、「浸食/Erosion」、「House」は彼女が得意とするスナップショットに分類される作品だろう。

そっぽを向いて丸まった少女を優しく包む光。空を覆い尽くすように伸びた生命力を感じる木の枝。
歩き慣れた散歩道や子供に向ける、彼女のあたたかい眼差しが感じられる作品だ。
なかでも、「House」は花咲く生け垣のある家の屋根の形に重なって、幾重に連なる電線が画面に反響する緊張感が捉えられている一方で、ぽつんと生け垣を見つめる男性の存在がこの写真に非日常的な印象を与えており面白く感じた。

展示風景〜《デジャヴ/Deja Vu》シリーズ

次に展示されているのは、一転して雰囲気の変わる〈デジャヴ/Deja Vu〉シリーズ。
これらの作品は撮影から現像まで数ヶ月期間をあけ、撮影した瞬間の記憶や感情を曖昧にさせて、撮影した記憶がおぼろな写真を選び取った作品だ。

服部芽生「デジャヴ/Deja Vu》 インクジェット 2020年 420mm×297mm

服部芽生《デジャヴ/Deja Vu》 インクジェット 2020年 420mm×297mm

記録に残っているのに、彼女の記憶には残らなかった写真は、しんと静かだ。

じっと見つめていると、ただ一人でこの光景に投げ出されるような感覚がする作品群。
撮影者の眼差しや感情というのは、記憶を通して写真上に再現されていくのかと考えさせられた。

最後に展示されたのは、今年の新作〈Became Blue〉シリーズ。
鮮やかな青色の画面から浮かび上がる、ほっそりした白い光や、連なる山々のかたち。一見すると青い絵の具で描かれた絵画のようだが、これらも写真作品だ。現代ではあまり馴染みがないが、写真表現にはカメラを用いないものがある。

〈Became Blue〉シリーズは写真の古典技法のひとつのサイアノタイプと呼ばれる方法で制作されている。日本では青写真と呼ばれたものだ。建築図面の複写に長く使われた方法で、そこから意味が転じていき、将来の計画などを指して青写真というようになった。

服部芽生《Became Blue No.17》 サイアノタイプ 2021年 230mm×300mm

実際どのように制作されたのかというと、No.13は特殊な薬液を塗った印画紙の上に流木を置き日光にあてたもので、No.14は印画紙を海の波を時間差をつけてあてたもの、No.17は印画紙を草むらに置いて草花の影が風でゆらめく様子を写し取ったものだそう。

服部芽生《Became Blue No.14》 サイアノタイプ 2021年 130mm×130mm

服部芽生《Became Blue No.13》 サイアノタイプ 2021年 130mm×130mm

紙の上に閉じ込められた海の音や、風のゆらめき、その時間を感じられる作品となっている。

もともと、実験的な写真に興味があったという服部。
今後はサイアノタイプの他に、ガムプリントやケミグラムで制作を行いたいという。

ガムプリントは、20世紀末にまだ芸術として認められていなかった写真の芸術性を確立するために、絵画的な写真を目指したピクトリアリズムの動きの中で広く使われた代表的な印画方法で、ケミグラムは現像液や定着液を用いて印画紙に絵を描くように表現する方法だ。日本ではケミグラムを用いて作られた作品は殆ど認知されておらず、珍しい手法となる。

一体どのような作品ができるのか興味深く、今後の作品発表が待ち遠しい。

Photo:Ujin Matsuo

 

櫻井千夏
Chinatsu Sakurai

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Exhibition

五十嵐大地 Daichi Igarashi「gjallarhorn」

五十嵐大地 Daichi Igarashi
個展「gjallarhorn」

会期:2021年4月29日(木)〜5月16日(日)
会場:biscuit gallery 1階〜3階
Produced by biscuitgallery

五十嵐大地《gjallarhorn》2021